犬と飛行機で帰省するとき、料金やケージの大きさだけで便を選んでよいか迷いませんか。JALとANAの通常の国内線では、一般のペット犬は客室に連れ込まず、貨物室へ預けます。まず犬種・月齢・搭乗日の制限を確認し、その後に便、容器、料金と手続きを照合しましょう。この記事は、飼い主と同じ国内線を利用するペット犬の案内です。国際線、身体障害者補助犬、犬だけの貨物輸送は対象に含めません。
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JALとANAでは、最初に何を確認する?
2026年10月4日に確認した両社の公式案内を比較しました。表の条件に当てはまっても、当日の健康状態や搭載状況などにより預けられない場合があります。
| 確認項目 | JAL | ANA |
|---|---|---|
| 月齢 | 生後8週間以上経過していること | 生後4か月未満は不可 |
| 犬種・季節の制限 | ブルドッグ、フレンチブルドッグは年間を通じて不可 | 毎年5月1日〜10月31日は、パグ、シーズーなど指定の短頭犬種を預かり中止 |
| 容器 | 航空輸送に適した丈夫なクレート。ソフトケースや折り畳み式は不可 | 航空輸送に耐える丈夫なケージ。立つ・座る・寝る・回転する広さなどが必要 |
| 事前にできること | 対象条件を満たせば、搭乗前日正午までにペット料金を支払う | 搭乗日前日まで、ウェブサイトでペットを事前予約する |
| 当日の書類 | ペットを預ける際の確認書 | ペットを預ける際の同意書 |
出典:JAL「ペットとおでかけサービス」、ANA「ペットをお連れのお客様(国内線)」。共同運航便は運航会社によって扱いが異なります。予約した会社の名前だけでなく、実際に運航する会社も確認してください。
ANAの夏季制限の対象は、公式案内に犬種名で列挙されています。愛犬が表の例にない場合も、必ず対象犬種の一覧と照合してください。ミックス犬など、犬種の扱いが分からないときは航空会社へ伝えて確認します。制限期間外というだけで、愛犬への負担がなくなるわけではありません。
ケージは「S・M・L」だけで選ばない
同じサイズ名でも、メーカーや航空会社で寸法は異なります。内側に愛犬が自然な姿勢で立ち、向きを変え、横になる余裕があるかを確認してください。IATAの案内も、犬の姿勢と容器の内寸を照合する考え方を示しています。
そのうえで、容器の外寸と、犬を入れた総重量を航空会社へ伝えます。内寸は犬のための空間、外寸は搭載する便との照合に使う情報です。商品名に「航空機対応」と書いてあっても、利用便で受け付けられるかは別に確認しましょう。
両社とも自分の容器を使う方法と貸出容器を使う方法があります。JALのL・XL、ANAのLLなど大きな貸出容器は事前の連絡が必要です。在庫や機種の制限もあるため、空港へ行けば借りられるとは考えず、利用日と便名を伝えてください。
大型犬や32kg前後なら、予約前に問い合わせる
JALの案内には、犬とクレートの重量を「32kgまで」とする図と、「32kg以上」は貨物扱いとする注記が併記されています。ちょうど32kgを自己判断せず、前後の重量を含めて事前にJALへ確認してください。犬以外の預け荷物も含めた総重量の条件もあります。
ANAは、犬とケージの総重量が32〜45kgの場合は事前照会が必要で、預けられない場合があると案内しています。45kgを超える場合は、このペット預かりの対象外です。大型犬は重量だけでなく、容器が貨物室の扉を通るかという機種の条件も確認します。出典はいずれも上記の両社ペット案内です。
ペット料金と乗り継ぎの数え方は?
ペット料金は飼い主の航空券とは別です。次は同じ東京〜大阪の片道直行便を想定した税込料金の比較例です。JALは公式料金表の2026年3月29日〜10月24日搭乗分を参照しています。他の期間・区間には、そのまま当てはめないでください。
| 会社・支払い方法 | ケージ1個の料金例 | 確認すること |
|---|---|---|
| JAL・空港で支払い | 7,700円 | 搭乗日の料金表と利用区間 |
| JAL・事前支払い | 5,500円 | 事前支払いの対象便・容器等の条件 |
| ANA | 6,600円 | 一部路線は4,400円。旅程全体で確認 |
出典:JAL「ペット料金」、ANA「各種料金のご案内」。料金表には別の区間や適用期間も載っています。予約時に該当する行を確かめてください。
乗り継ぐ場合、JALは区間ごとにペット料金がかかります。ANAは原則として出発地から最終到着地までを1路線としますが、予約番号が分かれる旅程や、日本エアコミューター・天草エアラインの運航便を含む旅程は別の路線として扱います。便数だけを数えて合計したり、直行便の料金をそのまま使ったりせず、予約番号と運航会社を含む旅程で照合しましょう。
事前手続きと当日の受け付けを分ける
JALの事前支払いは、ペットを預ける承諾が確定する手続きではありません。サービス利用規約では、搭乗当日に健康状態や確認書などを確かめたうえで受け付けるとされています。大きな貸出クレートや共同運航便など、事前支払いを利用できない条件も確認してください。
ANAは、予約の「旅程詳細」または「予約内容の確認」から、サービス欄の「ペット事前予約」へ進みます。犬の種類、ケージの種類、総重量などを登録するため、先に手元で確認しておくと迷いません。大きなケージなどウェブで扱えない条件は、窓口へ問い合わせます。
当日は書類、犬、容器の確認に時間がかかります。JALは出発時刻の40分前までに手荷物カウンターへ来るよう案内し、ANAも通常より時間を要するため早めの来港を案内しています。JALの40分をANAの締切として使わず、利用空港や便について案内を確認してください。
出発を決める前に、体調と代わりの方法を考える
両社とも、妊娠中でないことを受託の条件としています。ANAは、心臓疾患・呼吸器疾患がないことも条件です。相談や料金の支払いで、これらの条件が免除されるわけではありません。JALは犬について、法令に基づく狂犬病ワクチンの接種も受託条件に含めています。出典はいずれも上記の両社ペット案内です。
貨物室の温度・音・気圧などは、犬の体調へ影響する可能性があります。規定を満たすことと、愛犬にその移動が適していることは分けて考えましょう。体調やストレスに不安がある場合は、旅程をかかりつけの獣医師へ相談してください。当日に体調が悪い場合は、搭乗を優先しないでください。
不安を抑えるために、自己判断で鎮静剤を使わないでください。IATAは輸送中の鎮静剤使用に注意を促しており、ANAも鎮静剤を使用していないことを預かり条件に含めています。薬を使っている場合は獣医師と航空会社へ事前に確認します。
容器には自宅で慣れる時間を取り、旅程に無理がある場合は日程変更、鉄道など別の移動方法、信頼できる預け先も検討しましょう。空港まで電車を使う場合は、鉄道の容器・料金の条件も別に確認が必要です。
まず、このメモを用意して問い合わせる
公式ページで判断できない点があれば、次の情報をまとめて航空会社へ伝えましょう。「小型犬だから大丈夫か」より、利用条件を具体的に照合できます。
- 犬種、月齢、妊娠・持病の有無、服用中の薬、狂犬病予防接種の状況
- 行きと帰りの搭乗日、便名、実際の運航会社、乗り継ぎの予約番号
- 容器の種類と外寸、犬を入れた総重量、貸出希望の有無
- 対象になるか分からなかった条件と、必要な書類・来港時刻
回答をメモし、予約内容や容器を変えたら、その変更点も改めて確認してください。
よくある質問
小型犬なら、飼い主の座席や足元に置ける?
この記事で扱うJAL・ANA国内線の一般のペット犬は、客室への持ち込み対象ではありません。小さなバッグに入ることや、追加の座席を購入することを、持ち込みの許可に置き換えないでください。身体障害者補助犬は別の案内で確認します。
JALで使ったケージを、ANAでも使える?
使えると決めず、ANAの現行条件と利用便に照合します。内側の広さ、構造、外寸、総重量が分かる情報を用意してください。一度預けられた実績は、別の会社や機種での受け付けを保証しません。
乗り継ぎ中に犬へ食事を与えられる?
会社によって案内が異なります。JALは乗り継ぎ時間が長く、飼い主による給餌・給水を希望するときは出発地で申し出るよう案内しています。ANAは乗り継ぎ地での餌やりを不可としています。水の準備や給水器の条件も含め、全旅程を航空会社へ相談してください。
料金を払って予約すれば、当日は必ず預けられる?
必ず預けられるとは限りません。健康状態、容器、搭載状況などの確認があります。当日受け付けられなかった場合の行程も考え、公式情報の変更がないか出発前に再確認しましょう。
出典・確認日・免責
最終確認日:2026年10月4日。
- JAL:ペットとおでかけサービス(国内線)、ペット料金、ペット料金事前お支払いサービス利用規約
- ANA:ペットをお連れのお客様(国内線)、各種料金のご案内(日本国内線)
- IATA:Traveler’s Pet Corner(容器の空間、慣らし、鎮静剤に関する案内)
本記事は公式情報をもとにPawlovが編集した一般的な案内です。航空会社の監修・受託許可や、安全性の保証を示すものではありません。条件・料金・運航は変わるため、利用前に各社の最新情報を確認し、係員の案内に従ってください。健康面の記載は獣医師の診断や個別指導に代わるものではありません。