愛犬にマダニらしいものを見つけると、自分で取るべきか迷いますよね。皮膚についている場合は、自分で引き抜かず、速やかに動物病院へ連絡して受診してください[1・2]。すでに取れてしまった場合も、その経緯を伝えて相談します。この記事では、犬の状態と来院方法の伝え方、人も刺された場合の相談先を整理します。写真や外見だけでマダニの種類や感染を判定する記事ではありません。

見つけたら、まずどうすればよい?

元気がない、食べない、吐くなどの変化があれば、マダニを見つけたことと一緒にすぐ病院へ伝えます。 体調の変化を見逃さず診察につなげることが大切です[1・2]。

今の状況次にすること
皮膚についている・食い込んでいる引き抜かず、速やかに動物病院へ連絡して受診する
自分で取った・いつの間にか取れた取れた時刻や方法、犬の様子を伝え、診察やその後の確認を相談する
付着の有無にかかわらず、犬の体調が悪い体調不良を先に伝え、受診を相談する
黒いものがあるが、マダニか分からない引っ張って確かめず、見える範囲を伝えて確認してもらう

取れた後や元気な場合も、見た目だけで「全部取れた」「感染していない」と決めないでください。写真や詳しい記録が揃うまで連絡を待つ必要はありません。

病院へ連絡するまでに、してよいことは?

皮膚に食い込んだマダニは無理に取らず、獣医師に除去してもらいます[1・2]。指や器具で引っ張る、つぶして取るなど、家庭での抜去は始めないでください。

確認は犬が嫌がらない範囲で構いません。場所やおおよその数を説明できれば十分です。見えない部分まで無理に探したり、撮影のために触り続けたりせず、先に連絡しましょう。

自分で引き抜かず、速やかに動物病院へ連絡し、来院方法を確認する順序。記録は分かる範囲でよい
付着している場合の初動です。取れた場合も経緯を伝えます。写真や数の確認を、連絡の前提にしないでください。

犬の体調が悪い場合は、マスク・手袋などを着用し、かまれたり、なめられたりしないよう注意して診てもらいます[1]。対応に迷うときは、病院への電話で確認してください。

マダニがいたら、感染しているということ?

マダニを見つけたことだけで、犬や人の感染が決まるわけではありません。 マダニは病原体を持っている場合があり、犬の健康を守るためにも、適切な除去と診察が必要です[1・2]。

注意する病気の一つに、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)があります。マダニなどを介するウイルスの感染症で、犬も発症することがあります。感染して発症した犬の血液や唾液などに直接触れることで、人へ感染する可能性もあります[1]。

一方、厚生労働省は、ペットについているマダニに触れただけでSFTSに感染するわけではないと説明しています[1]。愛犬全体を危険と決めつけず、犬の診察と、必要な接触への注意を分けて進めましょう。

動物病院には、何を伝える?

電話では「犬にマダニらしいものがついている」と伝え、体調が悪ければ最初に付け加えます。次の情報は、分かる範囲で十分です。

  • 見つけた時刻と場所。まだついているか、取れているか。
  • 見える範囲のおおよその数。取った場合は、いつ、どうしたか。
  • 元気・食欲・嘔吐など、普段と違う様子。
  • 最近行った散歩先や庭、使っている予防薬と最後に使った日。

受診する時刻だけでなく、到着後にどこで待つかも病院へ確認します。 大量に付着している場合に、他の動物や人への移動を避けるため、院内へ入る前の対応を案内している病院もあります[3]。待機場所は病院ごとに違うため、自己判断で車内待機を続けず、その病院の指示に従ってください。

取れてしまった場合も、残っているものを自分で探して掘り出そうとせず、経緯を伝えます。除去後は犬の体調変化にも注意が必要です[2]。どんな変化があれば再連絡するかを診察時に確認しましょう。

夜間に犬の体調が悪い場合は、夜間救急への連絡と準備も参考に、受け入れ可能な病院へ相談してください。

人も刺された・体調が気になるときは?

犬の相談先は動物病院、人の刺咬や体調の相談先は医療機関です。 あなた自身の皮膚にマダニが食い込んでいる場合も、無理に引き抜かず皮膚科などで処置を受けてください[1]。

発熱など体調に異変がある場合は早めに受診し、マダニに刺されたことや犬との接触状況、犬の健康状態を医師へ伝えます[1]。

犬の付着や体調は動物病院へ、人の刺咬や体調は医療機関へ相談する。SFTS診断や強い疑いのある動物との接触は本文の条件を確認する
犬と人の相談先を分けます。動物との接触で医療機関・保健所へ電話する条件は、次の段落で確認してください。

SFTSと診断された、または強く疑われる動物にかまれた・引っかかれた場合も、人の相談が必要です。その動物の血液や体液が傷口・目・口に付いた場合も含みます。皮膚や傷は流水と石けんで洗い、目や口は流水で洗い流してください。そのうえで速やかに医療機関か最寄りの保健所へ電話で相談します[1]。犬にマダニがいたことだけを、この条件と同じには扱いません。

日頃も、犬に触れた後は手を洗い、口移しなどの過剰な触れ合いは控えます[1]。

よくある質問

予防薬を使っているのに見つけたら、追加してよい?

自己判断で追加したり、別の薬を重ねたりせず、薬の名前と使用日を獣医師へ伝えてください。付着への対応と、今後の予防方法を相談します[1]。商品名や投与日がすぐ分からなくても、連絡を遅らせる必要はありません。

マダニが取れて、犬が元気なら受診しなくてよい?

元気なことや取れた見た目だけでは、診察が不要とは決められません。取れた経緯を動物病院へ伝え、受診とその後の観察について相談してください。除去後も体調の変化に注意します[2]。

写真と同じ形でなければ、マダニではない?

写真だけで決めず、皮膚の突起などとの区別も病院へ相談してください。判別するために引っ張ったり、つぶしたりしないでください。

出典・確認日

以下の本文を2026年10月31日に確認しました。

  1. 厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A」 — 第9版、2026年10月7日。Q5〜8・15・20の犬の発症、接触時の注意、人の相談、付着したマダニへの対応。
  2. 福岡県「犬猫からの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス感染を予防しましょう!」 — 2025年9月30日更新。付着時の受診、獣医師による除去・診察と、その後の体調確認。
  3. 池田動物病院 成城通り病院「マダニ媒介の感染症『SFTS』の広がりと、ノミ・マダニ通年予防のお願い」 — 2026年10月25日。大量付着時の院内への入り方に関する同院の案内。全国共通の待機方法を示すものではありません。

免責

本記事は一般的な情報で、獣医師・医師の診断や治療の代替ではありません。本記事自体は個別の医療監修を受けていません。犬の付着・体調は動物病院、人の刺咬・体調は医療機関へ相談し、個別の指示を優先してください。

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