犬の体型チェック(BCSの見方)
犬が太った・痩せたか気になるときは、体重だけでなく肋骨の触れ方・ 腰のくびれ・お腹のラインを観察します。 このツールでは、選んだ内容をそのまま整理できます。BCSの点数や肥満の自動判定は行いません。 下の公式資料と見比べ、気になる変化を獣医師に伝える準備に使ってください。
選び方のヒント:3つの観察ポイントを見る
BCSの見方:3つの観察を一緒に確認する
ボディコンディションスコア(BCS)は、体につく脂肪の量を見た目と触診から評価する指標です。 世界小動物獣医師会(WSAVA)の犬用チャートは9段階で、肋骨・腰・腹部などの所見を一緒に確認します。 本ツールの選択肢を足したり平均したりして、点数に換算することはできません。
- 肋骨:犬が落ち着いているときに胸をやさしくなで、骨の触れ方を確かめます。強く押して探さないでください。
- くびれ:立った姿を真上から見て、肋骨の後ろの腰のラインを観察します。
- お腹:真横から見て、胸から後ろ足へ向かう腹部のラインを観察します。
WSAVAの9段階チャートの概要
下表は公式資料の特徴を短くまとめた参照用の表です。上の選択内容を採点する表ではありません。詳しい記述と図は公式PDFで確認できます。
| BCS | 公式チャートで示される特徴の一部 |
|---|---|
| 1 | 肋骨・背骨・骨盤などが離れても目立ち、脂肪を感じない。筋肉の減少も明らか。 |
| 2 | 肋骨・背骨・骨盤が見え、触れる脂肪がない。軽度の筋肉減少がある。 |
| 3 | 肋骨に容易に触れ、見えることもある。くびれと腹部の吊り上がりが目立つ。 |
| 4 | 肋骨を覆う脂肪は少なく、上からくびれがよく分かる。腹部の吊り上がりも分かる。 |
| 5 | 余分な脂肪に覆われず肋骨に触れる。肋骨の後ろのくびれと腹部の吊り上がりがある。 |
| 6 | 肋骨を覆う脂肪がやや多い。くびれは分かるが目立たず、腹部の吊り上がりは分かる。 |
| 7 | 脂肪が厚く肋骨に触れにくい。腰や尾の付け根に脂肪がつき、くびれはほぼ分からない。 |
| 8 | 厚い脂肪で肋骨に触れにくく、くびれや腹部の吊り上がりがない。 |
| 9 | 胸・背骨周辺・尾の付け根などに多くの脂肪がつき、腹部が大きくふくらむ。 |
WSAVAの資料では4〜5が理想的な範囲です。ただし、1つの特徴が当てはまるだけで、その犬のBCSや健康状態が決まるわけではありません。
毛が長い・見え方が合わないときは?
被毛や体格によって見え方は変わります。見た目だけで決めず、分からない点は「判断しにくい」として残してください。肋骨・くびれ・腹部で印象が違うときも、平均して点数を決めず、獣医師に見方を確認しましょう。
ご利用にあたって
本ツールは、飼い主による見た目・触診の観察を整理する補助であり、 獣医師による診断の代わりにはなりません。被毛の量や体格・犬種によって見え方は異なります。 急な体重の増減、食欲や元気の変化など気になる点があれば、自己判断せず、かかりつけの 獣医師にご相談ください。
観察とBCS資料の出典
観察する部位と上のBCS参照表は、以下の資料を参考にしています。選択内容から点数を計算するものではありません。
- WSAVA(世界小動物獣医師会)Global Nutrition Guidelines — 栄養評価の国際ガイドラインと、9 段階ボディコンディションスコア(BCS)の評価方法
- WSAVA Global Nutrition Committee「Body Condition Score – Dog」チャート(PDF) — 各 BCS 段階における肋骨の触知性・腰のくびれ・腹部の吊り上がりの具体的な判定基準