犬を迎える前に「毎月いくらなら続けられるか」を考えると、フード代だけで見積もってよいか迷いますよね。費用は、初期費用・毎月の支出・年ごとの支出に分けると整理できます。さらに、急な通院や預け先の費用に備えるお金も別に考えます。この記事では、年間支出調査の読み方と、あなたの条件で初年度・2年目以降の予算を作る手順をまとめます。

犬を飼う費用は、何を分けて考える?

まずは、次の表のように「いつ支払うか」を分けてください。金額は、迎える先・動物病院・販売店などへ確認した見積もりで埋めます。

区分主な費用確認する相手・資料
迎えるとき購入・譲渡時に支払う費用、登録等の手続き、寝床、囲い、食器、トイレ、移動用容器迎える先や自治体の案内、用品の寸法と見積もり
毎月フード、おやつ、トイレシート、日用品、月払いにするサービス実際に使う量、購入先、契約条件
年ごと・定期的予防や健診、ケア、年払いにするサービス動物病院、利用する店舗・サービス
必要になったとき病気・けがの診療、用品の買い替え、預かり・介護など相談先の費用案内と、家計から確保できる予備費

同じ料金を月払いと年払いの両方へ入れないことも大切です。契約の初回料金だけでなく、更新後の金額も確認しましょう。

環境省の冊子でも、飼い始めてから経済的に行き詰まらないよう、必要な費用を先に考えることが案内されています。時間や住まい、世話を分担する人も、お金と一緒に確認してください(「飼う前も、飼ってからも考えよう」冊子p.4)。

年間の平均費用は、いくらが参考になる?

アニコム損保の「2025最新版 ペットにかける年間支出調査」では、犬1頭にかけた年間支出は413,416円でした。単純に12か月で割ると、月あたり約3.4万円です。

これは同社のペット保険契約者が回答した、2025年1〜12月の支出です。犬以外も含む調査全体の有効回答数は5,494件です。犬を飼う人すべての平均や、あなたが毎月支払う固定額を表す数字ではありません(アニコム損保、2026年3月11日公表)。

平均額は、費目の見落としを点検する参考にします。初年度には何を購入するか、利用するケアにいくらかかるかを、自分の条件で組み立て直しましょう。調査の合計へ用品代を追加する方法では、含まれている費用を二重に数える可能性があります。

初年度と2年目以降は、どう見積もる?

紙やメモに、次の3つを書き出すと見通しを立てられます。

  1. 初期費用:迎えるときに支払う費用と、最初に購入する用品の合計。
  2. 月ごとの予算:毎月の支出と、その月に支払う定期的な費用。
  3. 別に確保するお金:急な通院や買い替えなどに備える予備費。

たとえば、初期費用6万円・毎月の支出1万円・年ごとの支出4万8,000円と仮置きすると、初年度は次の式になります。

6万円 + 1万円 × 12か月 + 4万8,000円 = 22万8,000円

同じ条件が続き、初期費用が発生しない年は16万8,000円です。こちらを月割りすると1万4,000円なので、毎月の支出1万円とは別に、年ごとの支払いへ月4,000円ずつ回す考え方になります。

これは計算方法を示す仮の例です。相場や最低予算ではなく、購入・譲渡時の費用、急な通院、買い替えなどを含めるかで金額は変わります。 実際の見積もりでは、初期費用6万円の欄も、あなたが支払う金額へ置き換えてください。

仮の初期費用6万円、毎月1万円、年ごと4万8千円を合計し、初年度22万8千円とする計算例
仮の数字で計算手順を示しています。翌年も用品の買い替えや通院費がゼロになるとは限らないため、予備費は別に考えます。

自分の予算を記入する表

金額を入力して集計する場合は、飼育費用計算ツールを使えます。未確認の費目は空欄のまま小計を出せます。

下の表をメモへ写し、見積もりが分からない欄は「未確認」と残してください。空欄を0円にすると、実際より少ない予算に見えてしまいます。

書き出す項目あなたの見積もり確認したいこと
購入・譲渡時の支払い__円代金に含まれる項目、別途かかる費用
初期の用品・住まいの準備__円手持ち品、置き場所、採寸、追加で必要な物
フード・日用品など毎月の支出月__円実際の使用量、送料、継続時の価格
予防・健診・ケアなど年__円回数と料金、月払い・年払いの重複
保険・その他の契約年__円補償やサービスの範囲、更新条件
急な支出への予備費__円今確保できる額、追加で積み立てる額

保険を利用する場合も、支払対象・自己負担・立て替えの条件は契約ごとに確認します。保険料を予算へ入れたことだけで、診療費への備えが完了するわけではありません。

食費は、袋の値段だけで比べてよい?

内容量とカロリーが違うと、同じ価格の袋でも使い切るまでの日数が変わります。食費は、愛犬に与える量を確認してから、1日あたりの費用で比べると整理しやすくなります。

候補のフードを1日あたりの費用で比べる

量の目安を確認したい場合は、フード給与量計算ツールも使えます。計算値は開始の目安です。成長や体型、体調に合わせた調整は、パッケージの案内や獣医師の助言を優先してください。

まとめ買いをする前には、開封後の保存場所と使い切れる量も確認します。初回割引や送料無料の条件だけで、多く買う必要はありません。

初期費用を抑えるとき、何を後回しにできる?

最初は、休む場所、食事と水、排泄、移動時の容器など、迎える日に使う物から確認します。手持ち品で用途を満たせる物は再利用し、サイズや使い方が決まっていない物は購入前に調べましょう。

用品の購入順と採寸は、犬を迎える前の買い物リストで確認できます。購入する物が決まったら、その見積もりを上の初期費用欄へ入れます。

一方で、日々の食事や必要な通院を減らして予算に合わせる方法は避けます。家計に余裕がない場合は、用品だけでなく、迎える時期や利用するサービスも含めて家族で見直してください。

見積書と手持ち用品を確認し、毎月の支払いと年ごとの積み立てを分けて整理する流れ
見積もりが分からない費用を確認し、手持ち品を点検してから購入へ進みます。金額だけでなく、支払う時期も揃えておきます。

まず、どこへ費用を確認する?

迎える先には、現在の食事・健康状態と、引き渡し時の支払い内容を確認します。動物病院では、予定する予防や健診の内容・費用を相談しましょう。登録等の手続きは、住んでいる自治体や利用する制度の最新案内を確認します。

利用予定のケアや預かり先も、基本料金だけでなく、体格・被毛・利用時間による追加条件を調べます。犬の健康診断の記事やペットホテルへ預ける前の確認事項も、問い合わせる内容の整理に使えます。

犬の飼育費用でよくある質問

小型犬なら、費用は少なく済みますか?

体格だけでは決まりません。食べる量のほかに、被毛の手入れ、健康状態、利用するサービスや住まいの条件も関係します。犬種別の平均だけで決めず、実際に必要な項目を見積もってください。

2年目から初期費用はゼロになりますか?

迎える際だけの支払いはなくても、成長に伴うサイズ変更、消耗、破損で用品を買い替えることがあります。買い替えの時期が未定でも、予備費の使い道として残しておきましょう。

予備費はいくら用意すればよいですか?

一律の金額で十分とはいえません。通える動物病院の費用案内や保険の自己負担、家計の状況を確認して考えます。急な支出が重なったときに、どう支払うかも家族で話し合ってください。

平均費用に、犬を迎える代金を足せばよいですか?

調査合計に含まれる費目を確認せず、追加で足すと二重計上につながります。平均額とは別に、購入・譲渡時の支払いと、その後の支出を自分の見積もり表へ書き出す方法が分かりやすいです。

出典・確認日

情報の確認日:2026年10月18日。料金・契約条件は変わるため、実際の依頼先・購入先で最新情報をご確認ください。

本記事は一般的な予算整理の情報です。将来の費用や医療費を予測・保証するものではなく、獣医師の診断・治療の代替でもありません。健康面の判断は、かかりつけの獣医師へご相談ください。サイト全体の方針は免責事項をご確認ください。

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